日常生活になくてはならない成分である界面活性剤。
その一方で、体に悪いものとして印象づけられています。
界面活性剤は油と水を混ぜ合わせることができるため、汚れを落とすためのクレンジングや洗顔フォームには多く含まれています。
界面活性剤がなぜ肌に悪いかと言うと
- たんぱく質を変容させる力があるので、角質も破壊してしまう。
- 脱脂作用によって、必要な皮脂や常在菌まで取ってしまう。
このことによって
- バリア機能が崩れ、乾燥しやすくなる。
- 防菌剤や防腐剤、着色剤などの、肌に浸透してほしくない成分まで浸透させてしまい、炎症や肌荒れを起こしやすくする
などが考えられています。
今流行しているノンシリコンシャンプーですが、界面活性剤不使用とは書かれていません。
しかも普通に脱脂力の強い石油系界面活性剤をメインに使用しているシャンプーも多く存在します。
さて、成分を混ぜ合わせて、品質を安定させるために、乳液や美容クリームにも、界面活性剤不使用は含まれています。
30代が美容クリームを購入する時の界面活性剤について
揺らぎを感じるようになり、エイジングサインが出た30代はスキンケアの見直しをする人が増えてきます。
アンチエイジングの基本は乾燥を防ぐことなので、よりしっとりとしたものを選ぶと思います。
また経済的にも余裕が出てきて、高級な美容クリームも気になってくる年齢でもあります。
乳液よりも美容クリームの方が保湿力やその他の美容有効成分が多く含まれているので、エイジングケアにはぴったりです。
せっかく有効成分を届けるために塗る美容クリームなら、使われている界面活性剤も、できるだけで肌に優しい低刺激のものを選びたいですよね。
実は化粧品に使用されている界面活性剤の数は2000以上あります。
そして美容クリームに配合されている界面活性剤の割合は5%程度と言われています。
さらに使用されている界面活性剤は洗うことを目的としないので、元々配合されているのが、肌に刺激をほとんど与えず、安全な非イオン界面活性剤です。
よく危険な界面活性剤として挙げられる、硫酸系やスルホン酸系は、スキンケア用品には使われていません。
結論としては、美容クリームに含まれている界面活性剤は、肌にほぼ刺激を与えないということです。
それでも、やっぱり気になる、安全な界面活性剤が知りたい場合の目安として、石油系界面活性剤不使用と記載されているものを選びましょう。
皮膚トラブルを起こす恐れのある成分として指定されていて、一般的に旧表示指定成分と呼ばれる界面活性剤を避けるとよりベターです。
ただ、繰り返すようですが、配合されている成分量を考えると、そこまで神経質にならなくても良いと思っています。
美容クリームに配合されている成分が天然由来だからといって安心というわけでもない
天然由来だから安全という訳でも、肌に優しいわけでもないし、むしろ人工的に合成した成分の方が、安定していて、肌馴染みが良いということの方が多いです。
界面活性剤の種類が多すぎること、メーカーによって使用している成分が異なり、かつ配合している数も異なります。
界面活性剤不使用からスタートするのではなく「自分が使ってみたいな」、「低刺激で肌に優しそうだな」と思われる美容クリームを選んでから、成分を一つずつ確認する方が早いです。
無添加処方と謳っていても、無添加に薬機法のような細かい規定はありませんので、鵜呑みにもできません。
結局、一番確実なのは、確認し、実際に肌で試してみることなのです。
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