最もシンプルでポピュラーなスキンケアステップは、化粧水と乳液、ないしは美容クリームの2ステップです。
乳液や美容クリームの働きは2つあります。
- 水分を蒸発させないフタの役割
- 肌を保護する働き
乳液と美容クリームの大きな違いは、油分と水分の割合にあります。
乳液は水やエタノールなどの水溶性成分の割合が美容クリームよりも多いです。
メーカーや商品によって異なりますが、1000~2000円の価格帯の乳液で約10%、美容クリームは約20%が油分です。
意外と差がついていないのに、しっとり感が強いのは、油分ではない保湿剤のためです。
保湿剤としてよく使用されるBG、DPG、グリセリンが、乳液よりも多く配合されています。
油分と保湿剤の両方の効果によって、美容クリームの方が粘度が出るのです。
オイルへの拒否反応がある場合、乳液や美容クリームの代わりに、オイルフリーと銘打ったジェルタイプを選ぶ人が多いでしょう。
オイルの代替成分として使用されているのはジメチコンなどのシリコンです。
シリコンは肌の感触を滑らかにし、かつ皮膚に浸透しないので肌をベールのように包み込んで水分蒸発を防ぐ働きをしています。
つまり、突き詰めると水分蒸発を防ぐために使用している成分が油分かシリコンかの違いです。
30代の肌は美容クリームを使うほうが肌に潤いを与えることができる
30代の肌は、水分は減少傾向にありますが、油分は20代の頃よりもアップします。
だから皮脂量が多くなるから油を減らせば良いと、つい考えてしまいがちです。
30代の女性の75%が乾燥肌と言われるほど、水分が足りないのであれば、保湿力が高い美容クリームを選ぶ方が、肌に潤いを与えることができます。
しかも肌を保護する働きも美容クリームの方が高いので、バリア機能が落ちている30代の肌を健やかに導いてくれます。
肌が乾燥すると、これ以上水分を蒸発させないために、皮脂が過剰に分泌されます。
水分不足の原因が、乳液ではフタの役割がしっかりとできていないからという可能性もあります。
30代の肌に必要不可欠なセラミドは、美容クリームと相性が良い
また水分は、セラミドやコラーゲンなど、水分を抱え込む保湿物質がなければ潤いません。
セラミドは肌の表面にあり、化粧水などのスキンケアの影響を受けやすい分、刺激を受けると流出してしまいます。セラミドは油溶性なので、美容クリームとの相性も良く、化粧水よりも簡単に供給することができます。
乾燥が気になる方はセラミド入りの美容クリームを使うと、よりいっそう効果的です。
ベタつくから敬遠している人は、20代の健やかな肌の時に、使ってみた印象が残っているだけではないでしょうか。
美容クリームと一口に言っても、こってりとしたものから、まるでジェルのような滑らかなものまで多数あります。テクスチャーの心地良さに、驚かれると思います。
手頃な美容クリームも出ていますので、一度お試ししてみてはいかがでしょうか。
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